ゆず 11th ALBUM『LAND』
2013年5月1日(水)リリース。
タイトル曲「LAND」
NEW ALBUMと同名のタイトル曲「LAND」は、"自分たちがいま生きている島国=日本"と、幻想世界へと誘う"ランド"の2つの意味合いが冠せられたアルバム全体のコンセプト、そして世界観を凝縮した、本作で重要な"核"となるナンバー。
アコースティックギターのカッティングから幕を開ける楽曲は、60年代のサイケデリック / オルタナティブ要素を含んだサウンドを全編に響かせながら、現代社会にはびこる不安や閉塞感を愚直なまでに吐露。「それでも前に進んでいく」という覚悟・決意が込められた、ゆずが"2013年"という時代だからこそ誕生させることのできた、珠玉の1曲だ。
Music Videoは、世界的芸術家・村上隆氏が手がけたアルバムジャケットアートワークの世界観を最大限に表現するべく、本作のアートディレクションを務めたファンタジスタ歌磨呂氏を中心に島田大介氏、泰永優子氏、池田一真氏ら4人のトップクリエイターが集結し制作。実写とCG、アニメーションが融合した"アート作品"が完成した。
主軸となるのは、ピースフルで切なさが宿る映像の中に問題提起を盛り込んだ実写パート。かつて栄華を極めながらも、現在は衰退してしまったとあるサーカス小屋を舞台に、サーカス団員のゆず、そこに突如として現れた謎の少女が絡み合った物語が描かれる。
その中で、縦横無尽に登場人物たちと交差していく村上氏デザインのキャラクターや、随所で展開されるカオティックなアニメーションは圧巻の一言。鮮やかで美しくもどこか哀しみを帯びたキャラの狂喜乱舞する姿、間奏部分での息を呑む展開の流れは、他のMusic Videoと一線を画すクオリティ。現代の本質をえぐりだす楽曲とファンタジックな映像がシンクロし、これまでに感じたことのないゆずの姿がここにある。